第75章

従魔契約の件は、実のところサン・ロット八世が重臣たちを召集した時点で、もう完全な秘匿ではなくなっていた。そもそも陛下は、彼らに守秘契約を結ばせていない。

そして貴族という生き物にとって、帝国の利益など自家の利益には及ばない。あの場で契約の真偽が確かだと分かった瞬間から、連中が裏で高位の魔獣や魔獣卵をかき集め始めるのは当然だった。表向きは「民間の捕獣隊」や「冒険者団の依頼」に見えても、実態は貴族が私費で動かしていることも多い。

もちろん、彼らは魔法鉱石の確保も忘れなかった。鉱石は元から高値だ。話が表に出てから買い集めれば、魔獣と同じく相場は跳ね上がる。ならば先に押さえる。鉱山を持つ家は売り...

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